ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (9)

  • 南アがライオン骨の輸出枠を1500頭に、ほぼ倍増

    爪、歯、骨など身体部位への需要が高まり、ライオンが直面する危機は増大し続けている。(PHOTOGRAPH BY JAK WONDERLY) 7月16日、南アフリカ共和国は、輸出できるライオンの骨の数をほぼ倍増させ、年間枠を800頭から1500頭に拡大すると発表した。 すでにアフリカ全域で個体数が減少しているライオンが、新たな脅威に直面している。骨、歯、爪など、ライオンの体の部位に対する需要が高まっているのだ。こうした体の部位は、主に東南アジアで、伝統薬や装身具に使うために盛んに買い求められている。 ライオンの密猟は違法であり、身体部位の国際取引も大部分が禁止されている。しかし南アフリカ共和国では、ライオンを繁殖・飼育する施設で出た骨の輸出は合法だ。この事業については、飼育施設の劣悪さが指摘されているほか、いわゆる「キャンド・ハント」(囲いの中の狩り)を提供していることも問題視されている。客

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    sazachiji 2018/08/04
  • 蛍光に光るカメレオンを発見、原因も解明

    カメレオンは、体の色を変え、目をぎょろぎょろと動かし、長い舌を伸ばして一瞬で獲物を捕らえることで知られている。だが、彼らが暗闇の中で光ることはご存知だろうか?(参考記事:「カメレオンの舌、重力の264倍で加速と判明」) このほど科学誌『Scientific Reports』に発表された新たな研究によると、カメレオンの骨が蛍光に光るという。脊椎動物の骨の蛍光発光が報告されたのは、今回が初めてだ。 暗闇の中で光る 骨を構成するタンパク質や色素などは、紫外線が当たると光を発することがある。蛍光塗料を塗った顔にブラックライトを当てるのと同じことだ。これまでの研究で、深海生物の75%は暗闇の中で光ることがわかっている。海洋生物の場合、蛍光発光はさしてめずらしい性質ではない。(参考記事:「見えてきた!深海サメの光る理由」) しかし、陸上の脊椎動物ではめずらしく、2017年3月にアマゾンで蛍光を発するカ

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    sazachiji 2018/01/23
  • チェルノブイリの記憶、立入禁止区域に侵入する「ストーカー」写真16点

    史上最悪の原子力事故の現場、チェルノブイリでは、今も鋼鉄のシェルターの内部に推定200トンの放射性物質が眠る。重さも臭いもなく、目にも見えない放射線は、地面に滲み込み、苦しみの大地に広がり続けてきた。(参考記事:「事故から30年、チェルノブイリが動物の楽園に」) 汚染が最もひどい地域から半径30キロ圏内――この立入禁止区域は、人間の愚行を弔う巨大な霊廟だ。その荒廃した光景は、失敗に終わったソ連の理想郷の象徴、自然破壊をもたらす人間への警告、そして我々の脆弱さと回復力の証拠でもある。 事故から31年がたった現在、この場所を再び生きた人間がうろついている。10年前から、「ストーカー」を自称して、立入禁止区域に無断で侵入する人々が増えているのだ。彼らは闇に紛れて入り込み、放射線を浴びた森を歩いたり、人のいなくなった村で眠ったり、プリピャチの街に立つ崩れかけた屋根の上にのぼる朝日を眺めたりしている

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    sazachiji 2017/12/28
  • 新種のヒメアリクイを6種発見、手乗りサイズ

    これまでヒメアリクイは1種とされてきたが、少なくとも7種いることが明らかになった。(PHOTOGRAPH COURTESY KARINA MOLINA, ALEXANDRE MARTINS AND FLÁVIA MIRANDA) 最初の手がかりは毛皮だった。 生物学者のフラビア・ミランダ氏がヒメアリクイを研究していたとき、「アマゾンと大西洋岸森林では、生息するアリクイの色が違うことに気づき始めました」という。 当時知られていたのはヒメアリクイ(Cyclopes didactylus)という1種だけだった。しかし彼女は、謎のベールに包まれたこの樹上で暮らす動物は2種に分けられるのかもしれないと疑い始めた。 ブラジルのミナス・ジェライス連邦大学に所属するミランダ氏は、同僚とともにヒメアリクイの研究を10年以上続けている。その間に、ブラジルや南米スリナムで10回の実地調査を行ったほか、複数の自然

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    sazachiji 2017/12/15
  • 恐竜絶滅、小惑星の落ちた場所が悪かったせい?

    6600万年前にユカタン半島に衝突した巨大隕石は、恐竜の絶滅の主要な原因になったと考えられている。(ILLUSTRATION BY MARK GARLICK, SCIENCE PHOTO LIBRARY/ALAMY) 新たな研究により、古代の地球に小惑星が衝突する場所として、ユカタン半島はおそらく最悪の場所だったことが明らかになった。 今から6600万年前、現在のメキシコのチクシュルーブという港町の近くの海に、直径10kmほどの小惑星が衝突した。これにより恐竜の時代は唐突に終わりを告げ、ほとんどの恐竜を含む、地球上の全生物の約4分の3が絶滅した。(参考記事:「小惑星衝突「恐竜絶滅の日」に何が起きたのか」) 東北大学大学院理学研究科地学専攻の海保邦夫氏がこのほど発表した論文によると、宇宙から飛んできた小惑星が炭化水素(石油や天然ガスの主成分)を豊富に含む堆積岩層に衝突し、大気中に膨大な量の煤

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    sazachiji 2017/11/11
  • ペットとのキスはどれほど危険なのか?

    2007年のことだ。オーストラリア、ミルデューラにある病院に到着したジュリー・マッケナさんは、ほとんど話すことができなかった。両腕と両脚は冷えて斑点が出ており、顔は紫色になりつつあった。 医師たちはすぐに、ジュリーさんの状態を敗血症性ショックと判断した。血流に入った細菌が、彼女を体内から攻撃していたのだ。抗生物質の投与を始めても紫色の範囲は広がり続け、臓器不全が起こり始めた。ついには、腕と脚の一部が黒く変色し始めた。 血中の菌を医師たちが特定できた頃には、ジュリーさんの入院は2週間以上に及んでいた。菌はカプノサイトファーガ・カニモルサス(Capnocytophaga canimorsus)といい、健康なイヌやネコの唾液に一般的に含まれるものだった。 その時ようやく、ジュリーさんは思い出した。具合が悪くなる数週間前に、左足の甲を熱湯でやけどしたのだ。ひどいやけどではなく、飼っているフォックス

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    sazachiji 2017/10/28
  • 人種の違いは、遺伝学的には大した差ではない

    DNAを単にデータ保存装置と考えるなら、それが保存するデータは、生物情報です。ヒトでいえば30億の文字があり、2万個の遺伝子をもっています。古遺伝学とは、はるか昔に死んだ生物のDNAを研究する学問です。この技術が開発されたのはここ10年ほどで、格的な研究はまだ5年ほどという新しい分野です。 興味深いことに、DNAはデジタルディスクやテープなどよりもはるかに安定しています。条件さえ整えば、DNAはヒトや有機体の骨の中に数十万年も留まることが出来ます。それを取り出せるようになって、数十万年前に死んだ生物のゲノムを研究することも可能になりました。(参考記事:「ゲノム編集でヒト受精卵を修復、米初、将来性は?」) 最初の転機は、2009年に訪れました。ネアンデルタール人の骨からDNAを抽出することに成功したのです。こうして私たちとは別の人類の全ゲノム配列が決定され、古生物学者の長年の謎が解明されま

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    sazachiji 2017/10/19
  • 第78回 痛みと睡眠の不思議な関係が明らかに

    痛みを伴う病気は生活の質をひどく低下させるため患者さんの悩みも深く、病院を受診するきっかけとなることが多い。 厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、外来を受診する患者さんの訴えの中で一番多いのが腰痛と肩こりであり、そのほかにも関節痛など痛みに関連する症状が上位にずらりと並ぶ。 痛みの原因となる病気には、関節リウマチ、椎間板ヘルニア、糖尿病による神経炎、痛風、がん、尿管結石などさまざまあるが、その多くは年齢とともに罹りやすくなり、また慢性化する。 痛みがあると夜に眠れなくなる。特に慢性的な痛み(慢性疼痛:まんせいとうつう)のある患者さんでは半数以上が不眠に悩まされている。米国の民間調査会社ギャラップの報告によれば米国人の18%にあたる5,600万人が何らかの痛みのために不眠に悩んでいるという。 残念ながら日人での大規模な調査データはないが、高齢化が進んでいる分だけパーセンテージは高いかもし

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    sazachiji 2017/08/24
  • 【動画】ヤドカリを真似るイカ、魚が油断か

    ヤドカリになりすますイカがいることがわかった。 5月に琉球大学の研究グループが学術誌「ジャーナル・オブ・エソロジー」で発表した動画では、トラフコウイカが体の色を変え、腕をひらひらと動かすような仕草をしながら、ヤドカリのフリをしている。獲物に警戒されずに接近するためか、捕者から身を守るためではないかと、今回の研究の中心となった岡光平氏は考えている。(参考記事:「視覚情報に反応、コウイカの擬態能力」) ヤドカリは主に微細な有機物などをべるため、トラフコウイカの獲物となる小型の魚や軟体動物を襲ったりしない。したがって、ヤドカリに擬態すれば、トラフコウイカは警戒されずに獲物に近づくことができるはずと岡氏は話す。また、擬態によって硬い殻を持っているようにも見せかけられるので、腹を空かせた海の捕動物から身を守ることにもつながるだろう。(参考記事:「【動画】「ニセのクモ」で鳥をだましてべるヘ

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    sazachiji 2017/06/15
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