心肺機能や認知機能の強化など、運動が老化防止に役立つとの研究結果は数々発表されているが、先日ニューオーリンズで行われた「American Medical Society for Sports Medicine(米国スポーツ医学会)」の年次総会で発表されたマクマスター大学(カナダ)の研究結果によると、定期的な運動は肌の老化防止にも一役買ってくれるようだ。 まずは年齢による比較 研究チームは20~84歳のボランティア29人から臀部の皮膚サンプルを採取し、生検を行った。 ボランティアの半数は週に3時間以上運動を行っており、もう半分はほとんど運動をしておらず、座って過ごすことが多い人々だ。 まず年齢による比較を行ったところ、予想どおり、年齢が上がるほど皮膚の角質層が厚くなり、その下の真皮が薄くなっていることが分かった(老化のサイン)。 運動習慣の有無による比較 次に、40歳以上の皮膚サンプルをさら