2018年1月29日のブックマーク (1件)

  • 坂元裕二『anone』3話 - 青春ゾンビ

    突然の拳銃の介入、3話はこれまで以上にダーティーで穏やかではない。しかし、シリアス一辺倒というのでなく、細部のやりとりはコミカルさで彩られてもいる。川瀬陽太が演じる西海隼人という複雑な人間の存在が、物語を混乱させているのだ。モデルガンを改造した拳銃で、上司を撃ち殺した凶悪な犯人。であるはずなのに、3話を通して印象に残るのはその残虐さよりも、人間としての”可愛げ”だ。犯罪行為の真っただ中であるにも関わらず、嬉々として銃についての知識を語り、子供番組に癒され、「だって可哀想じゃん」と迷いフェレットを飼い主の元に届けてあげる。人質であるはずの持(阿部サダヲ)との会話は、一丁の拳銃さえなければ、幼馴染との他愛のないそれにしか聞こえない。この西海という男の在り方を、青羽(小林聡美)の言葉通り「頭が悪いだけ」と切り捨ててしまうことも可能だが、この善/悪のスイッチのシームレスな切り替えこそ、”人間その

    坂元裕二『anone』3話 - 青春ゾンビ
    sc9meg
    sc9meg 2018/01/29