アルコール依存症の治療のために服用している抗酒剤を手にする男性=大阪市内で2015年12月23日、加古信志撮影 アルコール依存症が疑われる飲酒運転の検挙者を対象に、大阪府警が医療機関の受診を促す独自の取り組みを進めている。飲酒事故を繰り返し、府警の勧めで治療を始めた府内の40代男性は取材に「心のどこかで救いを求めていた」と打ち明けた。飲酒で家族や職も失った男性は依存症と闘い続けている。【千脇康平】 「仕事と家庭のストレスから逃げたい一心だった」 男性が強くなかった酒に溺れたのは営業マンだった20代後半。職場で退職者が相次ぐほど、上司から厳しいノルマを命じられた。結婚して2人の娘も授かったが、休日返上で仕事をし、夫婦げんかが絶えなかった。いらだちを紛らわせようと、毎晩のように約1リットルの焼酎を流し込むように飲んだ。
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