「マット死」再び賠償命令=元生徒支払わず、遺族請求-山形地裁 山形県新庄市の市立中学校で1993年、1年の児玉有平さん=当時(13)=が体育用マットの中で窒息死した「山形マット死事件」をめぐり、民事訴訟で確定した損害賠償約5760万円が支払われていないとして、遺族が逮捕・補導された元生徒2人に再び支払いを求めた訴訟の判決が23日、山形地裁であった。松下貴彦裁判長は、元生徒2人に改めて支払いを命じた。事件発生から20年以上が経過したため遅延損害金が重なり、賠償総額は計1億2000万円を超える。 山形マット死事件 再提訴の訴訟で元生徒側は、いずれも無実のため支払い義務はないと主張。しかし松下裁判長は、民事訴訟の確定判決後になされた新たな主張ではないと指摘、「損害賠償請求権が存在するとの確定判断と矛盾する」として退けた。 判決などによると、事件では生徒7人が逮捕・補導され、少年審判は全員の関