実親が育てられない子どもを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を神戸市の助産院に設置しようとしていた計画が今月、安全面などから当面見送られました。望まない妊娠や生活困窮などの理由で孤立する母と宿った命をどんな態勢で支援するのが適切なのか――。2007年に全国で初めて赤ちゃんポストを設置している熊本市の慈恵病院の取り組みから考えます。 07年5月にポストを置いた慈恵病院(熊本市)は、計画発表から約6カ月かけて国、県や市、児童相談所(児相)、県警などと協議を重ね実現させた。 熊本市の中心部から車で約15分。ひっそりとした病院の裏道の門をくぐり、約4メートルのスロープを歩くと、ポストがある。そのすぐ隣には、相談を促す看板とインターホンも設置されている。 二重扉を開け、子どもが預け入れられると、新生児室などにあるブザーが鳴る。すぐに2人以上の看護師らが駆けつけて子どもを保護。常駐
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