病気や失業など誰にも起こりうるきっかけで突然、生活に行き詰まる・・、今や特別なことではなくなってきています。そこで、生活に困っている人たちに早い段階で手をさしのべ、自立を支援していこうと今年度、新たに「生活困窮者自立支援制度」が始まりました。施行から2か月、新たなセーフティーネットは機能しているのでしょうか。今夜は国が現在、取りまとめ作業を行っている実態調査の結果をもとに、新制度の課題と可能性を考えます。 この20年で日本社会は大きく変わりました。成長の時代が過ぎ、安定した雇用が減って、パートや派遣など非正規雇用の人が4割近くに上っています。所得が平均的な水準の半分以下の相対的貧困と呼ばれる層は16%に達しています。単身者が急増、地域との関わりも薄れ、いざというとき、頼れる人のいない人が増えています。病気や失業、親の介護、離婚などをきっかけに、いきなり生活に困窮する人が増えています。 これ