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  • 千年の日本語を読む【言の葉庵】能文社: 第六回 「候文」完全攻略の裏技公開!

    いにしえの偉人、達人の知恵と言の葉のエッセンスを、古典の名言、名文から汲み取り、分かち合うためのページです。日精神文化を代表する能、茶道、武士道、俳諧、禅などの古典名著から毎回、名言・名句をピックアップ。解説とともにおすすめ作品の文を現代語訳にて抜粋、ご紹介していきます。 ◆原文 御慈悲深く御座候1故、「御家中下々迄の上に、痛み候2事これなき様に。」と、兼々思召し上げられ候3。先年堀田玄春御雇分にて罷り下り居り候4節、東御屋敷にて月の御詠歌のため御座に御出でなされ、御次には玄春、藤宗吟、恩田恕情罷り在り候5。水ヶ江のあたりに花火あがり候6を、玄春見つけ候7て、会釈仕り候8を聞し召され、御立ちなされ候9て、御次へ御出で、玄春へ仰せられ候10は、「其方は法度の様子存ぜざる事に候11。城下にて火の取扱はきびしき法度にて候12。今夜の事必ず沙汰仕るまじく候13。外に知れ候14へば、科申し付け

  • 千年の日本語を読む【言の葉庵】能文社

    いにしえの偉人、達人の知恵と言の葉のエッセンスを、古典の名言、名文から汲み取り、分かち合うためのページです。日精神文化を代表する能、茶道、武士道、俳諧、禅などの古典名著から毎回、名言・名句をピックアップ。解説とともにおすすめ作品の文を現代語訳にて抜粋、ご紹介していきます。 心にしみる名言、知恵と勇気がわいてくる名文を、千年の名著から毎回お届けします。 名言名句 第七十回 入若耶渓 鳥鳴きて山更に幽なり。 No.86 鳥鳴きて山更に幽なり。 ~王籍『入若耶渓』 茶席の禅語として古くから親しまれる漢詩の一文です。 この一句のみ書かれることが多いのですが、もとの形は、漢詩の中の次の対句。 (原文) 蝉噪林逾静 鳥鳴山更幽 (読み) 蝉噪(さわ)ぎて林逾(いよいよ)静かに 鳥鳴きて山更に幽(ゆう)なり 作者は中国、梁の詩人、王籍。「若耶渓(じゃくやけい)」とは、浙江省にある風光明媚な渓流の名で

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