文句ばかり言う人がなぜ文句ばかり言うのかというと,何かしらの他者,あるいは現象に接したときまず悪いところを探そうとしてしまうから。なぜ悪いところを探そうとしてしまうかというと,自分が周囲から悪いところばかり指摘されているから。周囲が自分のよいところに目を向けてくれないので,自分も周囲のよいところに目を向けようと思えない。 僕はその人の置かれたそういう状況を「居場所がない」と呼ぼうと思う。何度も書いてきたが,居場所の定義は「環境からの要求と当人の欲求が一致したときに得られる場所」。文句ばかり言う人,居場所がない人は,何かしら当人の欲求が環境からの要求と一致していないのだろうと思う。 以前出会ったある中学3年生が,とにかく文句ばかり言っていた。本当に,二言目には誰かの悪口を言う。どんな話題を振っても,何かしら悪口につながってしまう。 「巨人今何位?」 「あー,あかんわ。原監督が駄目。」 「AK