◇「意見聞く場失われる」 組合、白紙撤回求める 山形大の学長選考会議(議長、有馬朗人元東大学長、元文相)は、来年の次期学長選から全学の教職員による投票「学内意向聴取」を廃止する方針を決めた。来月の学長選考会議で規則を変え、正式決定する見通し。この方針に山形大職員組合は反発。「大学構成員の意見を聞く貴重な場が失われる」と白紙撤回を求める声明を発表した。投票をせずに学長を決める国立大学法人は全国で4大学だけという。 現在の学内投票は、助教以上の教員と課長補佐級以上の職員約900人が対象。投票結果を踏まえて、選考会議が協議し学長を選ぶ。前々回05年までは、学内投票1位の候補者がそのまま学長に選ばれた。しかし、前回07年は学内投票で2位だった前文部科学事務次官の結城章夫現学長が、選考会議で逆転して学長に選ばれた。学内投票の結果が覆ったのは初めてで、「天下り人事だ」と当時、学内から批判が噴出した。
岡山大は17日、2012年度入試から、高校卒業程度の学力と認定する国際バカロレア(IB)資格の取得者を対象に、書類選考のみで入学資格を与える「国際バカロレア入試」を実施すると発表した。同大によると、全国の国立大では初の取り組み。「世界的な選考水準を取り入れることで、豊かな国際性を持つ優秀な人材を求めたい」としている。 帰国子女、留学生らが対象。理学部と、医学、工学、農学部の一部、学部に属さず履修カリキュラムを自分で設定する「マッチングプログラムコース」でいずれも若干名を募集する。11年にIB資格を取り、12年3月末までに18歳になる人で、日本語を履修し、数学、理科など指定の科目を学んでいることなどの条件がある。 国内で資格を取得した人も受験できるほか、従来通り一般入試でも受験できる。 同資格は国際的な教養人の育成を目的に、国際バカロレア機構(スイス)が主催。海外のインターナショナルスクール
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