ブックマーク / quesera.hatenadiary.org (1)

  • 2006-02-21

    四方田犬彦によれば、「あらゆる女の子を『かわいく』変身させてしまう、魔術的な装置」であるプリクラに「大人」としていち早く着目したのは種村季弘だったという。無時間性のうちに切り取られた空間。外部と遮断され、完全な平穏につつまれた密室で理想の美少女と永遠の時をまどろむことの愉楽を、種村は晩年の著書で綴ったという。そして、「生涯を贋者と自動人形を愛することで過ごしたこの稀代の文学者」が、プリクラという装置を「チープ・イミテーションに他ならないことを見抜」き、それだからこそ「いっそうプリクラを支持したの」ではないかと四方田は推測し、この論を敷衍してゆくと、乱歩が『押絵と旅する男』の中で描いた夢想―つまり、閉じた世界で美女と永遠にまどろむこと―がここにおいて実現したのではないかという。そして思うに、箱の中にみっしりと詰まった美少女が溜息をもらすように「ほう」と囁くのも中々よいが、と、ここまではまくら

    2006-02-21
    scissor
    scissor 2007/01/21
    古川日出男の妄想力について
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