添乗さん/さすらいくん 奇想天外文庫1977 国際ツアー添乗員、旅人を通じて1970年代の世相を 安孫子先生の鋭い人間観察の目で描いた小作品。 両者は2本別々の作品だが、文庫化された当時、一冊にまとめられたもの。 共通するテーマは旅。いずれも見開き2ページで一話完結。さまざまなエピソードを収録している。 添乗さん高度経済成長を経て経済大国となった70年代半ば、ブームになったのはハワイや香港などの海外旅行。 おりしもジャンボジェット機が就航し、高価だった海外旅行が庶民の手に届くようになった時代。 それまでの日本人の旅行といえば、熱海など温泉旅行。そして企業など慰安旅行が当たり前で、宴会どんちゃん騒ぎに温泉コンパニオン。 そんな温泉社員旅行のノリで、庶民たちが海外ツアーに出かけると、一体何が起こるのか。。。 バスタブを初めて使い、トラブルになる場面、当時のお土産の定番だったジョニ黒をネタにした