ステランティス向け電動アクスルをまた下方修正した。2024年度に入って2度目。同社の岸田光哉社長は電動アクスル事業の立て直しを急ぐ。(出所:日経クロステック) いわゆる「EVシフト」に前のめりになりすぎたツケを依然、ニデックが払わされている。欧州Stellantis(ステランティス)との合弁会社であるフランスNidec PSA emotors(日本電産PSAイーモーターズ:NPe)向けに想定している電動アクスルの年間生産台数を、ニデックがさらに引き下げた(図1)。 電動アクスル事業は、同社の永守重信グローバルグループ代表が会長兼最高経営責任者(CEO)を務めていた時に「第2の成長」の柱に据えたもの。当初の目標は、販売台数を2025年度に400万台、2030年度に1000万台にまで高めることだった。 ところが、電気自動車(EV)市場の伸びが期待外れになったことに加えて、中国メーカーによるEV