2020年9月24日のブックマーク (1件)

  • 『食べることと出すこと』想像しようという努力、想像できるという傲慢 - HONZ

    病気、それも大きな病気を経験した人の多くは「べることの喜び」をしみじみと感じる瞬間を経験したはずだ。手術をすれば何日も事が許されないことがある。慢性の病なら様々な事制限もある。カロリー制限、塩分制限、糖分制限、脂肪制限、たんぱく質制限云々。がんで抗がん剤治療を受けると、吐き気や欲不振などに苦しんで「べていい」と言われてもべられないということもある。抗がん剤治療により白血球数が減少すると、場合によってはより厳しく衛生に気を配った事をしなくてはならないこともある。 なんの不安もなく、べたいものをべたい時にべられるというのは、実はとても贅沢なことだ。 が、「べること」にまつわる様々な経験も、癒える病であれば、いつの間にか忘れていく。ときどき「あの時はつらかった」と思い出しつつ「暴飲暴は避けよう」というほどの教訓を得て。 しかし一旦患ったら、そんな生易しいことではすまない病

    『食べることと出すこと』想像しようという努力、想像できるという傲慢 - HONZ