「フリーランスになってみて、会社員がどれだけ外注先を軽んじているのかがわかった」。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏はそう語る。業界の大御所と、それ以外のフリーランスで扱いを激変させるダブルスタンダード、外注業者の時間や労力を軽視して振り回す横暴さ、形式主義的で意味のない出張など、“バカ会社員”のおこないに共通するのは「コスト意識の欠如」だと指摘する――。 大御所ではないフリーランスを軽んじるバカ会社員 ダブルスタンダードは何かにつけて不愉快なものだ。それも、自分が冷や飯を食わされる側であれば、ことさらにムカつく。 まっとうな常識を持っている誠実な人物であれば、もしかしたら、自分が優遇されていることに気づいた際に「それは不公平では……」と提言をするのかもしれない。だがまぁ、そんなことは滅多にないだろう。自分に不利益がないのであれば、余計なことを言う必要はないのだから。しかし、冷や飯を食わさ