「違和感はない」は2割に満たず、書き言葉に関していえば8割以上が「違和感あり」と回答しました。「感」の重なりが気になるという人が予想以上に多いという結果となりました。 「おかしくない」とする辞書も 機械的に「違和感がある」もしくは「違和感を覚える」にするというルールを作ってしまえば楽かもしれません。しかし簡単にはその措置に踏み切れない理由を並べ立ててみましょう。 明鏡国語辞典3版には「『違和感を感じる』は、重言だが広く使う」とあります。明鏡には「重言のいろいろ」というコーナーがありますが、「違和感を感じる」は「『不適切な重言』ではないもの」という区分に入っています。重言であることは認めるけれども、表現としてはおかしくないという立場です。 三省堂国語辞典8版では「『違和感を感じる』は重言とされるが、『快感を感じる』など、同様の言い方は昔からふつうに使われる。『違和感を覚える』とする方法もある