腰痛や膝痛がある人にとって、「かかとで着地する大股歩きは、かえって痛みを招くことにもなりかねない」。そう話すメディカルトレーナーの夏嶋隆さんに、一般的な歩き方とは一味違う、体に優しい歩き方の極意を聞いた。 腰痛を抱えている人は多いだろう。厚生労働省の国民生活基礎調査によると、40~50代男性を悩ませる体の不調、不動の1位が腰痛。20~30代でもデスク業務中心の人には、腰痛持ちの人は多い。 「腰痛や膝痛のある人は特に、目的により歩き方を変えてみてほしい」と言うのは、プロサッカー選手らのメディカルトレーナーも務める動作解析のプロ、夏嶋隆さん。 速く歩こうとすると、腕の振りも歩幅も自然に大きくなるが、この場合、爪先で蹴り上げてかかとで着地するので、着地のたびに膝や腰へ衝撃が伝わってしまう。痛みのある箇所に一層負担がかかりやすくなるのだ。しかし、家の中で速歩きは不要。自転車のギアを切り替えるとダラ