太平洋戦争末期、米軍の攻撃で鹿児島沖に沈んだ戦艦「大和」の潜水調査で、世界最大級の46センチ主砲に使われた火薬缶が初めて見つかった。 広島県呉市宝町の大和ミュージアムが8日発表した。直径50センチ、長さ86センチの円筒形で、船体近くで確認された。同館の戸高一成館長は「世界最大の主砲のための火薬で、これ以上大きなものはなかった。大和そのものを表す貴重な資料だ」としている。 2016年5月、大阪市の総合海事会社「深田サルベージ建設」が引き揚げた遺品18点の中に含まれていた。同社は所有権のある国から払い下げを受け、同年12月に市に寄贈した。 同館によると、艦内には約3000個の火薬缶を積載。1個につき重さ約50キロの火薬袋が2袋入り、1発発射するのに5、6袋必要だったという。 海底から引き揚げられたのは、火薬缶のほか船窓など計18点。呉市は、詳しい調査を進め、今後同館で一般公開する。
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