本稿は、「企業活動基本調査」の2001年から2004年の4年間のパネルデータを使用し、日本企業の生産性の分布(企業間格差)、新陳代謝を通じた産業全体の生産性向上等について、サービス産業と製造業との比較に焦点を当てながら実態を分析したものである。 分析結果によれば、サービス業のTFPの「水準」は製造業より低いとは言えず、サービス業の中には生産性の水準が高い企業が多数存在する。また、サービス業に属する企業のTFPの「伸び」は、製造業の企業と比較して劣っておらず、TFP伸び率の高いサービス企業も多数存在する。しかし、サービス業では規模の大きい企業の生産性上昇率が低いため、売上高ウエイトで集計するとTFPの伸びは大きく低下する。 サービス業の生産性は、製造業に比べて企業間でのばらつきが大きい。生産性の水準及び上昇率の企業間格差の大部分は「産業内格差」であり、「産業間格差」ではない。サービス産業の生
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