みなさん、こんにちは。月に1度の書評コラムです。 今回は、内戦が続くシリアのアサド政権による化学兵器使用の有無をめぐる国際社会の混迷ぶりを念頭に置いて、アラブの混迷を読み解くための本を選びました。 シリアもエジプトも今政治的な混迷が深まり、大変なことになっています。エジプトでは、2011年に民衆デモで退陣に追い込まれたムバラク前大統領を保釈したりしています。ピラミッドのような世界に誇れる素晴らしい遺産があるにもかかわらず、誰も観光客が来なくなったなどと報じられています。やれジャスミン革命だ、やれアラブの春だとあれほどアラブ世界の民主化へ向かう動きがもてはやされたのに、その結果できた政権がめちゃくちゃで、混沌がさらに深まり、全体として良く分からない情勢に陥っています。 そういえば、米国がこぶしを上げ、最後はサダム・フセインを核兵器疑惑のもとで追放、処刑するに至ったイラク戦争も悲惨でした。シリ
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