ポーランド西部ポズナニの画廊前の壁面に、ナチス・ドイツの象徴である「かぎ十字」を背景に、裸の女性がミッキーマウスの覆面を着けた大きなポスターが掲げられ「ナチス占領時代を思い起こさせる」などとポーランドで物議をかもしている。15日までに地元メディアが伝えた。 ポスターは、この画廊が9月に予定している展示会の宣伝用。イタリア人芸術家による作品「ナチ・セクシーマウス」のコピーで、画廊は「芸術作品でナチス賛美ではない」と主張している。 6月下旬にポスターが掲示されると、地元では「嫌悪感を抱く」などと批判が噴出。画廊の近くにシナゴーグ(ユダヤ教会堂)があるため、ユダヤ人団体も猛反発した。 ポーランドは、ナチスの侵略を受け、第二次大戦中に南部のアウシュビッツ強制収容所でユダヤ人とともに多くのポーランド人が犠牲になった。(共同)