27日午前7時ごろ、宮城県石巻市渡波の山道で、生まれたばかりの女児の遺体を通行人が発見し、近くの住民を通じて県警石巻署に通報した。同署は東日本大震災で被災した母親らが子育てに困って遺棄した可能性もあるとみて捜査している。 同署によると、女児の遺体はへその緒がついたままの裸の状態。発見時、体に付着した血液が乾いていなかったという。生後数時間しか経過していないとみられ、同署は遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。 現場は、石巻市中心部の東約5キロの山道で、津波の被害はない。同署は、女児の母親らが避難所生活をしている可能性もあるとみている。 【関連記事】 東日本大震災 宮城1県で「阪神」の死者上回る 濃度1000万倍は誤り「別の放射性物質と取り違えた」 「これが現実だよ…」国会議員らを襲った悲劇 長引く避難所生活 被災者に広がる無気力 写真とメールが物語る 黙して語らぬ自衛隊員の