無線関連の展示イベント「無線アクセスネットワーク2009」の特別講演が2009年1月21日に開催され,業界関係者がWiMAXに関しての最新動向を示した。2009年2月にはUQコミュニケーションズが国内でWiMAXの試験サービスを開始する予定になっているが,第3世代携帯電話(3G)のデータ通信サービスと競合するという懸念もある。3人の関係者が,WiMAXの可能性と将来展望を示した。 日本総合研究所の新保 豊 理事・主席研究員(写真1)は,無線LANが登場してから約5年で普及したことを挙げ「WiMAXも5年ほどで普及すると見ている」という。 無線LANとは異なり,WiMAXの普及には事業者によるインフラ投資が必要となるが,米国のオバマ政権に倣って,日本でもITインフラに対する公共事業投資が増える可能性もあるという。都市部だけでなく,地方における地域WiMAXのインフラ投資も普及を後押しするとい