特集「ゲーム産業 熱狂と混沌」の他の記事を読む ゲーム産業の勢いが止まらない。 『ファミ通ゲーム白書2021』によると、2020年の国内ゲーム市場は2兆円を突破。2012年から市場規模は約2倍と、急速に成長している。家庭用ゲーム機やPCのほか、スマホでも気軽にゲームが遊べるようになったことなどが奏功し、国内の総ゲーム人口は5000万人を超えた。 ファミ通グループ代表の林克彦氏は「ファミコンで遊んだ世代が、ゲームを好きなまま成長すると同時に、若い世代が入ってきた。昔はアニメやゲームはコアな趣味であったが、今は誰しもが親しむコンテンツになってきている」と市場環境を分析する。 活況の裏で頭を抱える関係者 とくにコロナ禍による巣ごもり需要の恩恵を受けたのが、ゲーム機でのプレーを前提とした家庭用ゲームソフトだ。 例えば任天堂では、2020年に発売した『あつまれどうぶつの森』の累計販売本数が、国内だけ