普段はともかくとして旅行のブログを書くときは写真をふんだんに使うべきだ。字で埋め尽くされた旅行記はよほどのユーモアを交えなければ読み飛ばされてしまうというのは経験上分かっている。 しかし如何せん僕の撮る写真は拙劣で見苦しい。まして群雄割拠のはてなブログ、撮った写真を見境なくアップロードするには抵抗があるのだ。そもそもそういう意識だからあまり積極的に写真を撮らない。おばあちゃんのガラケーに入っている庭の花の写真くらい、純に、鈍感に写真と向き合いたいものだ 昼すぎに地元の駅から電車に乗ることで今回の旅は幕を開けた。日常町に出ていく習慣がなく平日昼間の電車などは何年ぶりかという体験だ。ふらっと引き寄せられるように乗り込んだ車両。長椅子の両脇だけが一部埋まるというくらいの混み具合のなか、僕が座ったななめ向かいに彼女はいた。 彼女は僕がイメージする"京都の学生さん"そのものの佇まい。シンメトリーの柄