Trotting Around Asia価値観が同じになってきた世界、すごく離れていく同じ国の世代間──日本、アジア、そして21世紀Author: 猪子寿之 Tag: アート 、 チームラボ 、 情報社会 、 猪子寿之 、 価値観 、 世代論 ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」の代表・猪子寿之が、変わりゆくメディア環境のなかのアジアと日本をめぐって思索する人気連載。第8回の今回は、価値観が均一化されつつある若い世代について。文: 猪子寿之 写真: セドリック・ディラドリアン 去年の秋から冬にかけて、海外の大きな展覧会で、巨大な作品を発表する機会がありました。ひとつは、シンガポールアートミュージアムで開催された「シンガポールビエンナーレ」。無数の等身大のホログラムによるインタラクティブな彫刻群「秩序がなくともピースは成り立つ」を展示しました。もうひとつは、香港アートセンターの「Dist