ミシェル・フーコー「言葉と物」を二週間かけてようやく読了した。長い旅路だった。さすがに達成感がある。 「臨床医学の誕生」「監獄の誕生」(id:yagian:20100523)も難解だと思ったけれど、「言葉と物」はより抽象的でさらに難解だった。さっぱり理解できない文章が続き、まるでお経を読んでいるような感じだった。でも、フーコーの主張を少しでも理解しようと思えば、総論にあたる「言葉と物」は避けては通れないだろう。わからないなりに読んで、漠然とではあるけれど、フーコーの言いたいことのイメージがつかめたような気もする。原典にあたることの収穫はあったように思う。 一章読み終わるごとに、読書メモ代わりにその章の要約をツイートしてきた。途中で挫折してしまうと、それが知られてしまう。その恥ずかしさを考えて、なんとか最後まで読み通すことができた。その要約をまとめてみよう。 序 この本の目的は、知、観念、学