北朝鮮の権虎雄(クォン・ホウン)内閣責任参事は12日、釜山で開かれた南北閣僚級会談で「われわれの先軍政治は韓国側の安全をも図るもので、韓国側の多くの民衆が先軍の恩恵を受けている」と話した。 権参事はまた、韓米合同軍事演習の中止、国家保安法の撤廃などを要求し、50万トンのコメ借款と軽工業原料の援助を要請した。 まるで、北朝鮮が核とミサイルで大韓民国政府と国民を保護してやっているのだから、その代価を払ってほしいと言わんばかりの内容だ。北朝鮮も行き着くところまで来たようだ。 しかし北朝鮮が、何の理由もなくこうした行動に出ているわけではなかろう。 北朝鮮の党・政府機構で最も力を有する機関は対南工作部処だ。これらの機関は韓国内部の動きを綿密に分析し、韓国内部をかく乱するのが任務だ。 北朝鮮は、今回のような出方をした場合に、韓国側の同調勢力らが「北の核とミサイルも結局はわが民族のものだ」と拍