アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は先週、世界各国の従業員13万7000人に対し、9月上旬からオフィス勤務に復帰するよう命じた。従業員らは週に少なくとも3日は出社し、残りの2日は在宅またはリモートで勤務するよう求められている。 だが従業員の誰もがこの決定を歓迎したわけではない。ITニュースサイト「ザ・バージ」によると、約80人の社員がクックへの公開書簡で、オフィス復帰命令に対する不満を表明。「現在の方針は、私たちのニーズの多くに応えるには不十分だ」と指摘し、「私たちはほぼ完全にリモートで仕事をしつつ、アップルの評判通りの製品・サービスの質を提供す方法を習得した」と訴えた。 アップル以外でも、オフィス勤務への復帰に反発する動きは広がっている。ブルームバーグ・ニュースの委託で調査会社モーニング・コンサルトが実施した最近の調査では、回答者の40%近くが、リモートワークを選択できない