ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは、今後数カ月の円相場は大きく上昇しない可能性が高いとの見方を基に、日本株の見通しを引き上げた。 ゴールドマンの建部和礼、ブルース・カーク両ストラテジストは17日のリポートで、比較的堅調な日本経済が続くと予想されるとして、TOPIXの1株当たり増益率予想を4月1日からの今会計年度で12%、その後2年間をそれぞれ8%と7%に上方修正した。 両氏はこの3年間に円が1ドル=145円で推移するとの見方に基づき、株式増益率の予想を修正した。従来はこの期間に円の上昇が見込まれていた。 海外市場と比較した日本市場の「堅調なファンダメンタルズ」に加え、「国内インフレとガバナンス改革という2つの重要な構造変革が、相場を2023年末まで押し上げ続けるだろう」と両氏はリポートで分析した。 ゴールドマンはまた、年末までのTOPIX目標株価を2500に、12カ月先の見