昨年のラグビーW杯日本代表でベスト8進出に貢献したWTB福岡堅樹(27=パナソニック)が、7人制代表での東京五輪を断念し、以前から公言していた医学部への進学を目指す決断をした。日本を代表するトップアスリートが、まったく別分野の、しかも一般的にも難関と言われる医師になった例は記憶にない。しかし、海外ではトップ選手から医師への転身は決して珍しくない。 【写真】独協医大医学部の学生証授与式に出席した柔道女子で18年世界選手権優勝の朝比奈沙羅 プロ野球の元広島のゲイル・ホプキンスを覚えているだろうか。75年(昭50)に全130試合に出場して、33本塁打、打点91の記録を残してリーグ初優勝に大きく貢献した米国人の内野手である。米ペッパーダイン大卒業後、68年に米大リーグのホワイトソックスに入団したが、現役時代から「医者」という別の夢を持っていた。広島時代は医学書をベンチに持ち込み、試合がナイターの時