世界が認めた日本の「バカ映画」。その監督、河崎実とは? この世に「映画バカ」は星の数ほどいても、「バカ映画バカ」はただ一人、河崎実監督のみと断言しよう。人は彼をこう呼ぶ。「どこに出しても恥ずかしい監督」と。フジテレビ系列『世にも奇妙な物語』監督や『ウルトラマンティガ』脚本共同執筆など、まっとうな仕事(?)もする一方で、自身の作品は「バカ映画」一本やり。なぜそうなってしまったのか? そしてそのパワーの源は? お聞きしたい。 雨の中でも「ヤァ!」と元気そのものの河崎実監督。冬でも夏でもアロハシャツ。この日は自作『電エース』の絵柄入りオリジナル(撮影:安部まゆみ) 「くだらない。時間の無駄だった」が最高の褒め言葉 サブカル系には根強い人気を誇るものの、「え、誰?」という人のために、まずは何作かの監督作品を紹介しよう。 【5秒でわかる河崎作品】 ■『飛び出せ!全裸学園』(’95年)甲子園の予選で怪