猫と犬の祖先は実は一緒。 犬と猫の共通する祖先といわれている「ミアキス」は、 約6500万~4500万年前に生息していたとされる動物です。 ラテン語で「動物の母」という意味を持つミアキスは 主にヨーロッパ大陸などの森に分布し、体長は約30センチ、 スリムな胴体に長い尻尾と短い脚が特徴で、 イタチに似た姿であったと考えられています。 犬と猫は実は同じ「ネコ目」に分類されており、 ミアキスは生物学上ではこのネコ目の祖先に当たります。 ネコ目は「イヌ亜目」と「ネコ亜目」の2つにそれぞれ分かれ、 犬は「ネコ目イヌ科イヌ属」、猫は「ネコ目ネコ科ネコ属」に分類されています。 かつて森林の樹の上で暮らしていたミアキスは、 樹の上で爬虫類や鳥の卵などを餌として食べて生活していました。 外敵もなく、繁殖力の大きいミアキス。次第に森林での生存競争が繰り広げられ、 ミアキスの住処が次の二通りに分かれていったこと