アメリカでも日本と同様、卵の価格が高騰しています。ある販売所では1パック12個入りで5ドル(約680円)。 市民の生活を直撃する事態に、卵の“密輸”を試みる人たちや自宅でニワトリを飼い始める人まで出ています。 アメリカでいま何が起きているのか。卵の価格は今後どうなるのか。取材しました。 (ワシントン支局記者 小田島拓也) 安い卵を密輸?国外からの持ち込みが急増 「申告しなければ最大1万ドル(約137万円)の罰金を科す」 アメリカの税関担当者が1月、メキシコからの卵の持ち込み行為に対し強く警告したツイッターの投稿文です。 アメリカで卵の価格が高騰しているため、物価の安いメキシコから卵を運び込む人が急増しているというのです。 押収された卵 実際、2023年2月下旬までの3か月の間にメキシコとの国境で卵などが押収されたケースは2730件と、前年の同じ時期に比べて4倍以上に増えています。(テキサス