新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』の公開に便乗して『君の名は。』と『天気の子』を「興行収入」を軸に振り返る。 『君の名は。』以前、熱心なファンはいるけれど… 2013年に宮崎駿監督が長編映画からの引退を表明(後に撤回)し、2014年にスタジオジブリの制作部門が解散したことで、2015年公開の細田守監督『バケモノの子』は日テレ及び東宝のみならず、業界及び世間からも「ポスト宮崎駿」を期待されていた。そういう世相の中、ネットでは細田守監督の話題になると対抗馬として必ずとしていい程に新海誠監督の名前を見た記憶がある。ただ細田守監督は日テレがバックに付き、地上波のプライムタイムで監督作品が放送され、興行的にも50億円以上の大成功を収めているのに対して当時の新海誠監督の自己最高興行は『言の葉の庭』の1.3億円でプライムタイムはおろか地上波では深夜ですら殆ど放送されてないレベル。両者に対して個々人の好