“メキシコのフェイク王”を目指した男 3カ月にわたる交渉のすえ、フェイクで世論操作をしてきた会社を取材できました。代表で31歳のカルロス・メルロ氏は、9年前に政治マーケティング会社を立ち上げました。メルロ氏が得意にしているのが、フェイクニュースの拡散です。 メルロ氏が活用してきたのは「ボット」です。まず、ネットにある別人の写真を使用して、実在する人物のようなアカウントを大量に作成します。そして、それらのアカウントから自動的にコメントを書いたり「いいね」をつけたりするのです。 このシステムを使って1秒間に150回のツイートを5分間続けることで、ツイッターのトレンド上位に入ることができるのだそうです。 メルロ氏がビジネスチャンスだと感じたきっかけは、6年前。「事故で亡くなったポールウォーカーが実は生きていた」というフェイクニュースを拡散したときです。「1日に600万回も見てもらえたんだ。感動だ