落下するような、転ぶような感覚を覚え、ビクッとして目が覚める――。何が起きたのかわからず、一瞬パニックになってしまいますよね。この現象は、一体なぜ起こるのでしょうか? 教えてくれるのは、睡眠の側面から心身の健康をサポートする「青山・表参道 睡眠ストレスクリニック」の院長、中村真樹先生。発生メカニズムはもちろん、寝ているときの“ビクッ”を回避するための予防策まで、眠りの専門医が紐解きます! 睡眠時の“ビクッ”を引き起こすのは脳の誤作動!? 寝ているときにビクッとなる現象には、「入眠時ミオクローヌス」という医学的な名称があります。「ミオクローヌス」とは短時間の筋肉の収縮運動のこと。うとうとしている寝入り際に、自分の意思とは関係なく手足の筋肉が動くことから、ビクッとした感覚を覚えるのです。 では、なぜこのような現象が起こるのでしょう? そのメカニズムについて中村先生は「完全には解明されていません