鈴木大地スポーツ庁長官(52)が高校野球を語った。猛暑、球数制限、野球人口減少など、アマチュア球界が直面する問題を受け、具体的に提言。 各都道府県で第101回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)が本格化するのを前に、スポーツ施策をつかさどる行政機関のトップとして「選手ファースト」の視点を示した。全3回でお届けする。【取材・構成=荻島弘一、古川真弥】 ◇ ◇ ◇ バサロ泳法で世界を制した鈴木長官は、野球どころ千葉・習志野出身。8歳だった75年夏、エース小川淳司(現ヤクルト監督)を擁し甲子園で優勝した習志野を夢中になって応援し、凱旋(がいせん)パレードに手を振った。「高校野球、大好きです」と自覚するからこそ、個人的な考え方を交えながら、高校野球のあり方に一石を投じる。 鈴木長官(以下、鈴) 若い人たちの将来を考えると、高校野球は変わらないといけない。高校野球を終えた時、「肩が痛い」「肘