東日本大震災の津波で被災し、一時、廃棄処分となったイタリアの名車が今年、修復されました。3月、当時所有していた宮城県石巻市の男性とも再会、今後は震災を伝える「証人」として全国各地を回ります。 3月、宮城県名取市にあるカーショップに運ばれてきた1台の車。到着したのは、イタリアの自動車メーカー「ランチア」が開発した名車「デルタ」です。津波で被災したデルタを修復したのは、イタリア車を中心に販売修理を行う東京のカーショップです。 クイックトレーディング 寺島誠一社長 「きょう、デルタの元のオーナーに見ていただくのが、すごく感無量ですね」 「ランチア・デルタ」は、世界的に有名なレース「WRC・世界ラリー選手権」の参加を目的に開発された車で、1987年からは6連覇を達成しました。 カーショップの社長・寺島さんは震災後、津波で水没し廃棄処分となっていたデルタを引き取りました。その後、震災を伝える車として