ウクライナ軍は西側諸国からドイツ製レオパルト2戦車の最初の供与分として71両を受け取った。ロシアとウクライナの戦争で使われている兵器の損失を調べている団体Oryx(オリックス)によると、その後1年にわたる激しい戦闘でうち少なくとも12両を撃破されて失った。 もっとも、ウクライナ軍が現在、戦闘可能なレオパルト2を用意するのに苦慮しているのは、撃破による損失が主な理由ではない。ウクライナ軍のレオパルト2の損耗では、撃破、つまり二度と戦闘で使えないほど完全に破壊されたものよりも、損傷にとどまるものが多い。ウクライナ軍は、これら損傷した戦車を修理して前線に復帰させるうえで問題を抱えているのだ。 レオパルト2は攻撃を受ければすぐ終わりになるような戦車ではない。乗員4人、重量70トンのこの頑丈な戦車は、被弾しても修理を施せば前線に戻ることができる。「被弾→修理→前線復帰→被弾……」というサイクルで繰り