この用語は、現在40以上の方とか、相当な旧車に乗っているマニアでメカニカルな知識がある方なら、その意味もお判りのことであろう。今回は、そんな用語聞いたことないよという方向けに記すものだ。 昔のクルマ(排ガス規制以前)は、例えガソリンがレギューラーもしくはハイオクの別なく、4エチル鉛がアンチノック剤として使用される前提で、エンジンが設計・製造されていた。ただ、ハイオクは、4エチル鉛の含有量が多いという違いだった。ところが、排ガス規制が実施され、酸化触媒や三元触媒が使用されることになり、触媒の早期劣化を生じることから、鉛の使用を制限せざるを得なくなった。この無鉛ガソリンの普及は、レギュラーで1975年、ハイオクで1987年に、それぞれ完全達成されている。 なお、無鉛ガソリンにおけるアンチノック性能の確保としては、当初はMTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)の含有などで行われたが、こ