前回の記事(こちら)では、「危険なバス停」のそばで車にはねられて命を落とした女児の遺族の思いと、今も存在するバス停の動画を紹介した。それでは、そのようなバス停は全国にどれくらい存在するのだろうか。 読売新聞社会部の取材班は8月、民間バス会社など約2400事業者が加盟する47都道府県のバス協会を対象に、〈1〉路線バスの乗降時に車体が横断歩道にかかるバス停〈2〉横断歩道が近接して問題視されているバス停――について、把握しているかどうかなどをアンケートした。すべてのバス協会から回答を得た。 その結果、こうした「危険なバス停」があると答えたのは、三重(104か所)、神奈川(84か所)、長崎(70か所)など10県だった。富山、宮崎両県はゼロで、34道府県のバス協会は「把握していない」とした。東京バス協会は「数は把握しているが公表できない」という。 バス停が交差点の近くにあるため、停車したバスの車体が