小田急電鉄や名古屋鉄道などの大手私鉄が今年のダイヤ変更を機に、それまで作っていたポケット時刻表を廃止した。ダイヤが変わる前になると駅に多く用意されるのが定番だったポケット時刻表だが、なぜ取りやめる動きが続いているのだろうか。また、ポケット時刻表は海外の鉄道にもあるのだろうか?(共同通信=大塚圭一郎) 【ポケット時刻表】駅での列車発車時刻などを印刷した、ポケットに入るサイズの時刻表。多くの駅では両方向の発車時刻と、それぞれの平日ダイヤと土曜・休日ダイヤを記す必要があるため、横長の紙を折りたたんでポケットに収納できる大きさにしている。かつては大都市圏の鉄道会社の多くがダイヤ改定の際に作成し、駅ごとのポケット時刻表を無料配布していた。縦に何時台かを刻み、横軸に列車の発車時刻や、その列車の種別(特急、急行などの複数の種別がある場合)を記している。 ▽新型コロナ禍が追い打ち 「今回のダイヤ改正内容を