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佐々木友輔の検索結果1 - 8 件 / 8件

  • Jホラーと怪談収集小説 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    『ユリイカ2022年9月号 特集=Jホラーの現在』が出たので、掲載した論考「Jホラーの何が心霊実話なのか?——実話怪談、ドキュメンタリー、心霊写真」の補遺的な話を書く。 ユリイカ2022年9月号 特集=Jホラーの現在 ―伝播する映画の恐怖― 作者:高橋洋,大島清昭,小中千昭,佐々木友輔,田辺青蛙青土社Amazon ノエル・キャロル『ホラーの哲学』の翻訳ももうすぐ出ます。 filmart.co.jp Jホラーと呪われた映像 『ユリイカ』に書いた文章では、「呪われた映像」「心霊映像」がJホラーの重要なモチーフのひとつであるという話を書いた。また、そのモチーフがフェイク・ドキュメンタリー、ファウンド・フッテージ、POVといった手法と相性が良いという点に触れた。このモチーフの一番有名な例は言うまでもなく『リング』の呪いのビデオだが、Jホラーをある程度観たことがある人なら知っているように、「心霊映像

      Jホラーと怪談収集小説 - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ
    • 「見る」「買う」「学ぶ」。自宅でアートを楽しむ方法まとめ

      「見る」「買う」「学ぶ」。自宅でアートを楽しむ方法まとめ新型コロナウイルスの影響により、美術館の休館やアートイベントの中止・延期が相次ぎ、政府は不要不急の外出を控えるよう要請している。こうした状況のなかでも自宅でアートを楽しむことができる方法を、これまでウェブ版「美術手帖」に掲載した記事のなかからまとめて紹介する。 新型コロナウイルスの世界的な流行により、美術館やギャラリーが休館や休廊を余儀なくされている。また、アートフェアをはじめとするアートイベントも中止が相次いでいる。政府からも不要不急の外出を控えるように要請されている状況のなか、オンライン環境を活用して、自宅でもアートに触れられる試みが注目を集めている。 ここでは、美術手帖のこれまでの記事のなかから、自宅でアートを楽しむ方法を「見る」「買う」「学ぶ」の3つの観点から紹介。ぜひ参考にしてほしい。 自宅でアートを見る まずは、アートの巨

        「見る」「買う」「学ぶ」。自宅でアートを楽しむ方法まとめ
      • 【座談会】日常のゆくえ──京アニ事件から『ぼっち・ざ・ろっく!』まで|舞風つむじ × noirse × てらまっと | 週末批評

        ※本記事は、『Blue Lose Vol.3 特集:10年代』(早稲田大学負けヒロイン研究会、2023)所収の「日常系座談会──フィクションをめぐる状況」を加筆・修正のうえ、転載したものです。なお、取り上げられている各作品の結末についての情報が含まれることがあります。 話:舞風つむじ × noirse × てらまっと 構成:舞風つむじ(早稲田大学負けヒロイン研究会) 舞風つむじ この座談会では、2010年代半ば以降の「日常系アニメ」について考えていきたいと思います。また議論にあたっては、2014年に開催されたシンポジウムの発表原稿を編んだアンソロジー『日常系アニメのソフト・コア』1が叩き台になると思い、同論集の寄稿者であるnoirseさんとてらまっとさんをお呼びしました。 セカンドアフター公式ブログ PDFペーパー『日常系アニメのソフト・コア』目次 – セカンドアフター公式ブログ セカンド

          【座談会】日常のゆくえ──京アニ事件から『ぼっち・ざ・ろっく!』まで|舞風つむじ × noirse × てらまっと | 週末批評
        • Culture Against Apartheid  アパルトヘイトに抗する文化

          〈Culture Against Apartheid アパルトヘイトに抗する文化〉は、私たちひとりひとりが、パレスチナでの大量虐殺と民族浄化を止める事を早急の課題とし、この問題の根幹にある占領や、アパルトヘイト体制、「日本」をふくむ世界中の、あらゆる抑圧に抗う『文化』を主体的に創造していくことを宣言する声明です。私たちは団体としてではなく、声明に共感する「ちいさな人びと」の意志の集まる場所として、新しい文化を望むすべての人びとの活動のためのネットワークとして存在します。 声明「パレスチナを忘れるな」というのが、エドワード・サイードの最期のことばでした。 パレスチナの未来のために、彼が最期まで重んじたのが、『文化』というものでした。 わたしたちは、Culture Against Apartheid(アパルトヘイトに抗する文化)というチームをつくりました。 わたしたちが、心から追い求めている新

            Culture Against Apartheid  アパルトヘイトに抗する文化
          • 「集まれない」世界の中で -文化的に死なないために-

            2020年3月現在、新型コロナウイルス感染症は、世界の多くの場所で大人数でひとつの空間に集まることができない状況を作り出している。(一般的には飛沫感染や接触感染で感染するとされ、空気感染は起きないと考えられているが、閉鎖した空間で近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどがなくても感染を拡大させるリスクがあるとされているのがその理由だ。)(厚生労働省より) 「集まる」という行為は、人が生きる上で重要な行いだ。 気心知れた友人と集い喋ること、家族や共同体で同じ食卓を囲むこと、同じ教室で共に授業を受けること、同じ職場で共にそれぞれの仕事をすること。ある展覧会のために共にひとつの展示室に入ること、ある演目を共に劇場で鑑賞すること。それらが満足にできなくなってしまった状況で、私たちは多くの問題に直面している。 しかし、集まることを仕方なく諦めるわけでも、感染のリスクを犠牲に集まるわ

            • 2019年ベスト

              赤坂太輔(映画批評家) 井戸沼紀美(『肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー』主催) 梅本健司(映画館受付) 海老根剛(表象文化論/ドイツ文化研究) 岡田秀則(映画研究者/フィルムアーキビスト) 荻野洋一(番組等映像演出/映画評論家) オリヴィエ・ペール(「アルテ・フランス・シネマ」ディレクター/映画批評家) 隈元博樹(NOBODY) クリス・フジワラ(映画批評) 坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画主任) 佐藤公美(映画プロデューサー/マネジメント) ジュリアン・ジェステール(フランス日刊紙「リベラシオン」文化部チーフ/映画批評) 杉原永純(映画キュレーター) 田中竜輔(NOBODY) 千浦僚(映画文筆) 常川拓也(映画批評) 中村修七(映画批評) 新谷和輝(映画研究/字幕翻訳) PatchADAMS(DJ) 廣瀬純(現代思想/映画批評) 三浦翔(NOBODY) 結城秀勇(NOBODY)

                2019年ベスト
              • 『君たちはどう生きるか』という悪夢──治者としての宮崎駿|noirse | 週末批評

                ※本記事は、『ビンダー8号 特集:宮崎駿』(ククラス、2023)所収の noirse「陰謀論者の見た夢──治者としての宮崎駿」を一部加筆・修正のうえ、転載したものです。 Hayao Miyazaki, as an Ambivalent Ruler: The Nightmare of The Boy and the Heron |noirse 文:noirse 平成 平成という時代が幕を閉じて数年が経過した。けれども今でも何かが終わったとか、何かが変わったという実感はない。「平成は失敗の30年」1で、「けっきょく『昭和』を清算しきれなかったネガティヴな時代」2という思いがあるからだろうか。 けれど平成初期に様々なカルチャーに触れ、現在の嗜好や関心の地盤を築いていった人間としては、時代が悪かっただけとは思いたくない。そこで忘れられないのがジブリだ。スタジオジブリは1985年に発足した。平成より

                  『君たちはどう生きるか』という悪夢──治者としての宮崎駿|noirse | 週末批評
                • ミュージックビデオの身体論⑥ サイボーグ的身体——「ONE TAKE STAGE」のトランス・ダンス|佐々木友輔

                  6. サイボーグ的身体——「ONE TAKE STAGE」のトランス・ダンスイラスト:湖海すず 6-1. サイボーグ的身体これまでに取り上げてきた「ダンス」に関連するMVは、視覚効果や撮影・編集技術を重視する「映像のダンス」(③映像そのものがダンスする/④カメラレス・ダンス)と、生身の身体のパフォーマンスを重視する「ダンスの映像」(⑤ダンスそのものを映し出す)とに大別することができる。 ただし、これらはあくまで便宜的な区分であり、それほど明確に分けられるものではない。あらゆるMVには「映像のダンス」と「ダンスの映像」双方の要素が含まれており、両者が重なり合い、グラデーションを成しているのだと捉えるほうが、実態に即しているだろう。 前回「ダンスの映像」を代表する存在として紹介したマイケル・ジャクソンがMVで披露するダンスも、アーティスト自身の身体能力だけで成立しているわけではない。例えば『ス

                    ミュージックビデオの身体論⑥ サイボーグ的身体——「ONE TAKE STAGE」のトランス・ダンス|佐々木友輔
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