これまで多くの優秀な人材を社会に送り続けてきた、いわゆる「名門校」には、名物と呼ばれる授業が行われています。伝統的に続けられてきた授業を通して身につけたものは、母校のDNAとなって、卒業生の中にしっかりと根付きます。 どの学校も、先取り学習や最近話題のプログラミングなど目先の教育ではなく、長い人生を力強く生きていく中で役立つ人間力を鍛える授業を展開しています。その背景にある考えや意図を知ることで、名門校の人材育成の極意に触れてみましょう。 灘では、折り紙を使って超難解な数学問題に挑む 灘中学校・高等学校は、最難関大への驚異的な合格率を誇る関西のトップ校 2018年春に発表された「東大・京大に加え、難関とされる国立大8校を加えた10校への、高校別合格率ランキング」を見てみましょう。ここで筑波大附属駒場に続く2位に輝いたのは灘です。 東大合格者数だけを見ると、開成が37年連続トップですが、卒業