台風15号の影響による千葉県の大規模停電で、東京電力パワーグリッドは14日深夜、新たな復旧見込みを発表した。復旧が今月27日までと最も時間を要するエリアがこれまでは県南部の4市町だったが、22市町に拡大した。多くの地域で住民生活への影響が長期化する恐れがある。台風通過から16日で1週間となるが、なお10万8700戸(15日午後10時現在)で停電が続いている。 同社は3エリアに分けて復旧を進める方針で、復旧見込みはエリアごとに①16日まで②20日まで③27日まで――としている。これまで③は県南部の館山、鴨川、南房総の3市と鋸南(きょなん)町の4市町だったが、新たな見込みでは、県内全市町村の4割にあたる22市町に増えた。千葉市や市原市、木更津市など県中部のエリアにも拡大した。