年金を受け取り始める年齢を75歳まで繰り下げ可能にするための年金改革関連法案が、14日の衆院本会議で審議入りした。政府・与党は今国会での成立を目指すというが、では具体的に何がどう変わるのだろうか? その変更点をまとめてみた。 受給開始年齢が75歳まで延ばせる 現在、公的年金の受給開始年齢は原則65歳だが、60歳から70歳まで選べることになっている。その上限を75歳まで引き上げようというのが大きな変更点。 年金を繰り下げると、繰り下げた月数分、0.7%ずつ年金額が増えるため、仮に75歳まで120ヶ月繰り下げると、65歳開始の人に比べて毎月の年金額が84%増える仕組みとなる。 したがって、65歳以降も働き続け、年金に頼らずに生活できる人は、年金の受給開始年齢を75歳まで繰り下げることにより、その後の年金額を増やすことができるようになる。 厚生年金の加入要件を緩和 高齢者らが多いパート労働者など