「変化は70年代から起きていた」カメラマンが気づいた地球環境の変化 ――そもそも岩合さんが、WWFジャパンのカレンダーに携わるようになった経緯についてお聞かせください。 岩合光昭さん(以下同)「きっかけは、トリやアザラシ、ウミガメを撮影するために北西ハワイ諸島に取材しに行ったことです。『ハワイ諸島国立野生動物保護区』に指定されており、調査目的でしか入ることができない場所だったので、漁類野生生物局の許可を取るために自然保護団体などの協力が必要でした。 そこでWWFとカレンダーを作ることになりました。そのカレンダーが評判になったので、野生生物のカレンダーを作り続けていくことになりました」 ――WWFのカレンダー制作に携わるようになって、動物や自然に対する心境の変化はございましたか。 「心境の変化はないと言っていいと思います。70年代から海外で取材をするようになって、地球環境を意識するようなりま