さて、第10回 成長戦略ワーキンググループでの議論を3回にわけて見たわけです。業者、省庁、押印問題とそれぞれのエントリです。 さて、このエントリでは、5月22日の第11回 成長戦略ワーキング・グループの議事録を検討します。 5月下旬から、電子署名廻りの議論を追っかけているのですが、それは、どうも、今年に入ってからの、リモートワーク対応のための法的な議論をしている際の、業界関係者が、電子署名法の制定当時の考え方を無視して、勝手に、電子署名というのは、デジタル署名のことのみをいうと解して、それで、電子署名法が時代遅れであるといっているのではないか、そして、それは、当時の関係者の努力を踏みにじるものであって、あまりにも失礼なのではないか、という問題意識があったからです。 このような問題意識から、電子署名法は、技術中立的な考え方に基づいて構築されており、広範な2条電子署名と、推定が認められる3条電