固有種の宝庫と言われながらも、近年は外来生物によりその多様性が失われてきている日本最大の湖・琵琶湖。そこにいま、史上最悪とも言われる外来種が侵入しようとしており、滋賀県が必死で駆除を行っています。 (アイキャッチ画像提供:PhotoAC) Tweet 琵琶湖のアメリカナマズ問題 琵琶湖の唯一の流出河川で、淀川水系の本流のひとつでもある滋賀県の瀬田川。この川の上流部にある瀬田川洗堰で、いまとある外来魚の繁殖を防ぐための戦いが行われています。 その魚とは「アメリカナマズ」。琵琶湖と瀬田川では2000年代に入って生息が確認され、ブラックバスなど他の外来魚のように湖内で大量繁殖するのではないかと懸念されていました。 滋賀県水産試験場は、琵琶湖へのアメリカナマズ拡散を阻止するために、瀬田川の洗堰上流域での徹底駆除に力を入れてきました。その結果、2020年秋以降は現時点で1匹も捕獲されていないといいま